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21世紀、たしかに世界はグローバル化し、ビジネスから趣味、レジャーまでライフスタイルのあらゆる場面から国境意識が小さくなる、あるにはまったく消えていくかもしれません。

留学も今より普及し、FACEBOOKやTwitterなどのSNSで国籍の違った友達を持つことが当たり前になりました。国際結婚もごく普通に受け止められる、そんな時代がやってきたのです。

アメリカは世界からの移民で構成された国ですから、先祖の出身国はばらばらで、自己紹介するときはアイルランド系、イタリア系、日系のように、先祖の出身国を付け加えたりすることがあります。

そう遠くない将来、日本でもアメリカのような中国系、韓国系、ポルトガル系、イギリス系というように自己紹介しあうようになる、そんな時代が訪れるのではないかと思っています。

そんな時代になればなるほど求められ、問われることになるのは、人間としての豊かさであり、人間としての大きさや深さです。感覚が研ぎ澄まされ、その人ならではの個性や創造力がどれほど豊かか、ということで判断されるべきなのです。

言葉とは、そうした感覚や感情を伝える手段に過ぎないのです。もちろん、ビジネスレベルのコミュニケーション手段としても、英語の重要性はますます増していくことは確かです。

こうした側面の言語機能は、ITなどハイテク技術の発展により、しだいに人口知能にシフトされていっています。現にインターネットで日本語でアクセスが可能な翻訳機能がついたホームページは当たり前、すでに双方向で日本語の読み取りができるようになりました。

しかし、絶対に人工知能にシフトしたり、ITでは足りないもの。それは、あなたという一人の人間が、あなたの目、耳、感覚でとらえた実感を、あなたならではの言葉で伝える作業です。

何のために英会話を学ぶのか？何のために英会話スクールに通い、料金を払ってまで英会話のレッスンを受けるのか？それは、グローバルな、国境のないコミュニケーションを交流するためなのです。そのために必要なのは、英語力と同時に、あるにいは英語力以前に、あなたの人間として豊かで鋭い感覚であるはずです。

グローバル社会で通用する人間とは、人間性にあふれ、誰とでも人間としての共感を分かち合える人だと思います。その上に、グローバル社会で通用するあるスキルを持ち、さらにその上に英語力があれば、まさに鬼に金棒です。

新たなブームといわれる英会話学習ブーム。現在、日本中で英会話スクールに通っている人は子どもからシニア世代まで100万人と言われています。自宅でラジオやテレビの講座、オンラインでの通信教育、DVDなどのリスニング教材で自宅学習している人も数えると、語学学習者は日本で150万人を超えているようです。

その数100万人の人たちに今一番求められているのはなにより、あなたの感覚を研ぎ澄まし、あなたの人間としての感度を良好にすることなのです。

最高のコミュニケーションはフレンドリーな交流なのです。どんな流暢な英語よりも、温かい握手や相手のために流す一粒の涙の方が多くを伝えることがあることを、深く心に刻んでほしいと願っています。