英語を学ぶための仕掛け
○入学前からしっかりサポート
スクールでの最初のレッスンが始まるのは、教室に入ってからではありません。レッスン開始前でも、多くのスクールが入学予定者に、自宅学習によるレッスン前学習を勧めています。2008年度調査では、主流は中学・高校の時の教科書の復習(71%)でした。
最初のレッスン開始前、つまりまだレッスンを受けたことのない受講生を相手に、どんなカウンセリングが行われているのか、実際に見てきました。北海道の玄関口「札幌駅」直結ビルにあるAtlasマンツーマン英会話です。
「好きな映画を、まずは英語字幕と英語音声で聞くと?」
自宅学習の方法を真剣な表情で問いかけるのは、語学カウンセラーの佐藤さんです。聞いていくのは、いずれも大手証券会社の札幌支店勤務で来月からレッスンが始まる5人です。
英会話の基礎となるリスニングを「最初のレッスン前の不安な時期にこそアドバイスしたい」と、佐藤久美子さんが連日30分ほどのカウンセリングを始めて5年になります。佐藤さんは、アメリカの大学で言語学の修士号を取得後、私立大学の講師を経て、2008年にAtlasマンツーマン英会話の本社に就職しました。教え始めて間もなく、日本人の英語力の低さに驚かされたそうです。基本的な文法がわからないのは、ザラ。ボキャブラリーも少なくこのままでは簡単なレッスンもできない。
今度は大手のNOVAとGEOSがスクールを閉鎖し、レベルチェックなしで多くの受講生をAtlasでも受け入れることになり、危機感はさらに募ったと振り返る。いったい、どんな受講生が入ってくるのか?
何とかしなければと悩むうちに思いついたのが、中学高校の教科書を復習するのではなく、好きな映画を見て英語字幕と英語音声でリスニングを鍛え直すレッスン開始前の自宅学習でした。ところが同僚たちは「そこまで英会話スクールで?」。異論を無視して、たった一人で始めました。
その後、レッスンでつまずき具合を担当のカウンセラーが確認します。自宅学習とレッスン内容を見直します。気楽に質問できるよう、担当講師も指導役として参加します。某大手証券会社でレッスン開始予定の岡田さんは「こんなに英語を読んだり聞いたりしたのは初めて」と苦笑し、すぐに表情を引き締めました。
「英会話スクールは遊べる所じゃないとわかった」
他の英会話スクールも、全員対象の基礎英語の初心者向けレッスンを行っていますが、Atlasではレッスンではなく、無料でカウンセリングを続けました。人間関係を培う結果として生まれる安心感のせいか、受講生は入学後も意欲的にレッスンに取り組み、よく質問に来るといった利点があるからだといいます。
その成果は数字にも表れています。受講生の90 %以上が6カ月以内のTOEICスコアアップに成功しているのです。入学後のCASEC(コンピューターによる英語運搬能力判断テスト)では入学時に英語力が高かった他の受講者を、一貫して上回っていました。カウンセリングで火のついたやる気は、最後まで燃え続けるのです。
佐藤さんは、基礎のしっかりした受講生を組織的に育てるため、入学前に社内全体で取り組むよう改めて働きかけると話していました。
豆知識
Q:入学前の受講生を相手に、英会話スクールが自宅学習支援をしているのはなぜ?
A:背景にあるのは「NOVA・GEOS亡き後、英会話スクール業界の再編成」の到来です。2008年に始まったコースの多様化は、入学希望者数が全英会話スクールの講師や日本人スタッフの募集定員より少なくなる厳しい時代の到来を控え、多様な入り口を設けることで入学者の確保を図る狙いがありました。
大手スクールのような英語が全く話せない日本人スタッフや不良ガイジンまた押売り営業やノルマなどの古い経営体質から言語学の学位を持つ日本人スタッフの選考も行われ、受講者の能力を多角的に測ることができるようになった一方で、受講者の英語力低下問題も引き起こしました。
英会話スクールでの学びは、高校・大学までとは異なります。高校や大学の英語の授業まででしたら、先生の板書を写し、指示通りに宿題をし、試験勉強をすればよかった。でも英会話スクールでは、自分で問題点を見つけ、考えを探さなければなりません。
ましてや、高校・大学まで学習習慣のなかった人にとっては、かなりハードルが高くなります。そのため、一刻も早く、英会話スクールでの学びは高校・大学までと違うのだ、学ぶ習慣をきちんとつけなさいよ、と伝える場でもあるのです。英会話スクールが入学前にどのぐらいしっかりサポートしているかは、そのスクールの運営方針が教育熱心かどうかの指標になります。
何故、学習効果の高いマンツーマンスクールが少ないのか?
マンツーマンだとスクールの儲けが少ないから、英会話スクールはやりたがらないんです!
英会話スクールの仕組みとして、小さい金額でも6人とかのレッスンを
すれば、1度のマンツーマンレッスンの2倍以上の収益が出ます。
また、マンツーマンレッスンは先生一人を生徒に独り占めされてしまうため、その一人のレッスン料金が高くなり負担を負わせてしまう割に、スクールの儲けも少ないなど」、得が少ないのがシステムの現状です。
じゃあなんでマンツーマンの英会話スクールはあるの?
それでもマンツーマンレッスンを専門にしているスクールがあるのは、マンツーマンレッスン主体のスクールがビジネスではなく教育面を重視しているスクールだからといえます。
なおかつ、金額として格安でマンツーマンレッスンを行っているAtlasと7アクトは業界で一番ユーザーのことを考え、教育を重視しているのがよくわかります。
マンツーマン専門の英会話スクール口コミ一覧
- Atlasマンツーマン英会話
- アップルK
- 英会話ビギン
- ET NAVI
- イングリッシュビレッジ
- Eigo pass
- エイム
- Enjoy lesson
- GABA
- GLOBE
- ロゼッタストーンラーニングセンター(旧sala英会話)
- 7アクト
- Senseinavi.com
- Talkmete
- ネイティブ先生ドットコム
- ハッピー英会話
- ハロー先生ドットコム
- My-sensei.com
- ランゲージハウス札幌
- b私の英会話
- One UP マンツーマン英会話
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