札幌のマンツーマン英会話 教室ランキングサイト

英語学習を続ける上で重要なポイントが2つあります。1つは、なぜ勉強するのかという明確な「Why（理由）」を持つことです。学習と途中で挫折してしまう人が多いのは、資格試験の点数などの数値目標しか設定しないから。数値を通じては英語の面白味は感じられないので、目標を達成した途端、学習がおろそかになってしまうのです。「外国人の友人を作りたい」「海外旅行を楽しみたい」「洋画の英語を聴き取りたい」など、モチベーションを喚起させるにはテストの点数以外の理由が必要なのです。

2つ目は、音楽や映画・ドラマ、小説などの楽しい素材を使うことです。英語学習は少なくとも5年間は続けなければ、満足のいく結果が得られません。だからこそ、飽きずに続けられる素材選びが欠かせません。

英語学習は一生続くものとはいえ、中学英語をマスターしたら日常会話としては十分なレベルに到達しているはず。机上の学習よりも、あとは実践（Practice）です。

「実践の場で守っていただきたい3つの極意」

①Enjoy making mistakes.（間違いを楽しめ）

　私自身、いまだに「三単現のs」などを付け忘れてしまうことがあるのですが、細かい文法はいちいち気にしないこと。間違いさえも楽しもうと開き直ると、意外と話せるものです。

②Be self-confident.（自信を持とう）

変な英語を使ったら恥ずかしい」と、欧米人に引け目を感じる必要はありません。世界で一番英語を使っているのは、私たちノンネイティブなのですから、サムライイイングリッシュに自信を持ちましょう。

③ Speak in a loud voice.（大きい声で話そう）

欧米のビジネスシーンでは単に流暢な英語を話せるよりも、声の大きさや堂々とした態度が重視されます。初対面でのあいさつは相手の目を見て力強く握手し、大きな声で自己紹介するだけでも、「デキるな」と思わせられるはずです。

次に、「楽しい」学習法を具体的に挙げてみよう。

①音楽で学ぶ

英語を話せるようになるには、無意識に口を突いて出てくる反射神経を鍛える必要がある。その反射神経が自然に鍛えられて、なおかつ初心者が最も楽しく続けられるのが音楽を使った学習法だ。実は、歌うという行為の中には英語学習に必要なトレーニングが網羅されている。

１）好きな英語の楽曲を選んだら、繰り返し聞いて歌詞の意味を大まかに推測する（インテンシブリスニング）。

２）聴こえた音の通り、マネして歌う（シャドーイング）。

３）歌詞カードを見て、推測が正しかったかどうかを答え合わせ（ディクテーション）。

４）歌詞カードを見ながら一緒に歌う（オーバーラッピング）。

このように数々のステップを踏むことで、最終的には何も見ないで歌いこなせる歌をいくつも作れば、発音に関する難しい本を読むよりも、リエゾンや弱形・強形などを自然と習得できるはずだ。楽曲選びのコツは、とにかくスローテンポな歌を選ぶこと。エルヴィス・プレスリーの「Love Me Tender」、同名映画の主題歌でおなじみの「Stand By Me」といった往年のヒット曲から始めて、エルトン・ジョンの「Your Song」といった80年代バラード、最後は現代ポップスというようにレベルアップしていこう。歌はいつでも口ずさめるし、カラオケに行くたびに歌っていれば発音を忘れることもない。尤も費用対効果と時間対効果の高い学習法なのだ。

②映画・ドラマで学ぶ

「字幕ナシで映画やドラマを理解できるようになるのが目標」という人も多いだろう。とはいえ、映画には教科書通りの表現だけでなく、スラングや若者言葉が使われていることが多い。またアメリカ映画はブラックジョークが入っているので難解だ。ホラーやアクション映画は会話よりも描写シーンが多いため、繰り返し観ると飽きてしまうだろう。

比較的平易な言葉か使われていて、何度見ても楽しめるジャンルとなると、コメディやファミリー映画が最適だ。意外かもしれないが、初めの1作は『となりのトトロ』がお勧め。ジブリ作品の英語版DVDは、アマゾンなどで簡単に入手できる。学習のコツは、最初に日本語吹き替え版で観てに日本語字幕で観て、さらに英語字幕で観て、最後は英語字幕を消してみるというように徐々に不可を高めること。これを何度も繰り返し、英語の音声だけで内容を理解できる作品が増えた頃には、いつの間にかリスニングが上達しているはずだ。

③小説で学ぶ

音楽、映画・ドラマをマスターしたら、最後は小説に挑戦してみよう。私が提案するのは、1回読んだ小説を音声で復習する「オーディオブック学習法」だ。この学習法には、CDが付属していたり、朗読がダウンロードできる本が必須となる。語彙制限されたやさしい英語で書かれたラダーシリーズや、語句の注釈がついた英文ライトノベルなら、中学英語レベルからさまざまな作品が出版されている。

具体的な学習方法は、まず1冊読み切ったら、そのオーディオブック版をiPodなどのプレイリストに入れて、通勤時や昼休みなどの空き時間に繰り返し聴くこと。聴き取れなかった部分は本で確認しよう。最初はすべてを聴き取ろうとせず、世界観を楽しむことから始めるといい。

プレイリストの中に勉強中の楽曲も入れておけば、自分だけの音声学習ツールの完成だ。