英語は世界観に偏りをもたらす
英語を学ぶとなにか国際的に目が開かれる感じがしますが、実際は英語のフィルターを通してしか世界を見られないというような偏った世界像になりがちです。
例えば、諸外国に対する親近感というデータが示したのは、アメリカに親しみを感じる日本人は約8割で、中近東やイスラムに親しみを感じる日本人は2割以下でした。
これは英語ばかりが理由ではなく、ソフトパワーの魅力にもよるのかもしれませんが、中東の言葉を少しでも知っていればアンケート結果が多少変わっていたに違いないでしょう。ということは、英語を教育されていることで、我々は偏った世界観に知らずに導かれているわけで、問題があると言わざるを得ません。
我々は中東のことを、アメリカのことほど知ろうと思いません。そう思ったとしても、その経路は常に、学校で一番接してきた外国語である英語、および母語である日本語でしょう。
中東のことを知りたいと思ったときに、直接その中東の語り手が語ったリソースへアクセスすることは稀です。そもそもアラビア文字がわからないし、その時点で、イスラム世界はいつも遠いままであり、我々はいつも英語の眼鏡で世界をみていることになります。
やはりこれはあまりに偏っていないでしょうか。中東の言葉を学ぼうというつもりはないですが、少なくとも英語に安住することは、世界の膨大な部分への軽視を同時に含んでいることにならないでしょうか。
事実上、学校で英語以外の外国語を学ぶのは困難ですが、少なくとも英語という言葉を教えていることの偶然性を意識させるような機会はあるべきだと思うのです。
マイナス面ばかりでは公平ではないので、プラス面もみてみましょう。英語のプラス面として、他国の英語話者とのつながりやすさや、英語資料へのアクセスしやすさなどはいまさら当たり前すぎるので他の角度から二つみてみます。
まず、英語は集団ではなく個人としてのアイデンティティ表現のために意義があるという考えをみてみましょう。個人は集団(たとえば日本)に属するものですが、集団を超える個でもあります。その個として、個人のアイデンティティを作り上げるうえで、世界への接近ということを志向することもあります。
それにあたって英語は手段になりうるというわけですが、ただこれは、母国を離れた地球人的な空虚な概念と容易に結びつく問題があります。またそもそも個を表わすための手段としての言語が英語である必然性がないことも問題です。しかしこの考えは、英語を学ぶ人が、英語の負の側面を正面から見据える限りにおいて、支える思想ではあると思うのです。
国を離れた地球人という概念を意味あるものにしたいなら、本来、日本語だとか英語などという個別言語は舞台裏に身を隠してもらわないといけないのです。それは現実には無理な話ですが、「個としてのアイデンティティを作り、世界とつながるためには、事実として流通している英語という個別言語では本来だめなのだ」と戒める指導理念としては、こうした思索も一定の意味があると言えます。
英語のプラス面をもうひとつみてみましょう。少数民族が英語以外の主要言語に圧迫されているケースを考えてみると、その場合少数民族にとって、英語は抵抗の手段として価値が出てきます。
例えば、イタリアの北部同盟の地域はイタリア語を母語とせず、イタリア語からの抑圧を受けている集団ですが、彼らは母語以外に英語という世界につながる有用な言語を、心の支えとしてもっておきたいと考えているようです。
以上のように、プラスもいくらかみえますが、英語は負の面を多く背負う言語であり、それを学ぶことは、倫理を問われることでもあります。勝ちすぎている英語に、無邪気に乗っかることが一面でどれだけ罪深いことなのでしょうか。
必要があって学ぶ人でも必要がなく学ぶ人でも、英語を学ぶものは、それを学ぶことになにがしかの後ろめたさを感じつつ学ぶのが、まっとうな態度だと思うのです。
さきほどのことばでいえば親英でも反英でもない、マイナスまで含めて冷静に捉えられる知英の態度で英語に接していくのが、人間としてまともな感覚であると思います。
ここまで熟考してくると、無邪気に英語ネイティブ白人にすりよって英会話に励むことが、どれほど低次元の世界かよくわかるでしょう。とりわけ、単に好きという気持ちから英語を学んでしまう人は、英語側への加担が本当にまともなことなのかよく考える必要があります。
好きだからではなく、必要から英語を学ぶ人は冷静になれる側だと思いますが、必要な英語を学ぶ一方で、ときにはネガティブな事実に一度は思いを馳せたいものです。
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