英会話講師のクオリティーについて
英会話スクールの中には英語しか話してはいけないというルールを採用しているスクールがいくつかあります。マンツーマンレッスンであれば、講師が日本語を話せない場合、英語を使わざるを得なかったりしますが、グループレッスンの場合、生徒は日本語を使いたくなるでしょう。
こうした環境で、レッスン以外の時間も生徒同士英語しか話してはいけないというルールができたわけです。この日本語禁止ルールに過剰に期待する生徒がいます。それは、英語学習に日本語禁止が効果的だと宣伝する人たちがいるからです。
スクール側からすると売り文句にしやすいルールなのでしょう。 ただ、たくさんのスクールと生徒を見てきて、日本語禁止に対する私の意見は少しネガティブです。日本語禁止を謳っているスクールは、その中で環境がきちんと機能しているスクールは非常に稀です。
機能しないのには理由があります。それは、日本語禁止を求める人には2種類いるからです。日本語禁止の環境をうまく使いこなす自主的な人と、日本語禁止環境に期待している受け身な人です。日本語禁止の環境はグループレッスンではクラスメート同士が作る環境ですから、生徒の意識が異なれば機能しないのは当然です。
反対に、日本語禁止のルールなんかなくても、本気の生徒が集まれば自然と英語しか話さない環境になることがあります。そのほうがよほど価値があるので、私は日本語禁止ルールをそれほど重要視していません。日本語禁止であることよりも、真面目な生徒が集まるスクールのほうに価値があると思っています。
そもそも、仮に日本語禁止が機能していたとして、一体どれくらいの時間が日本語禁止に適応されるのでしょうか。1日24時間のうち、睡眠時間が約8時間で、起きている時間は約16時間です。会社や学校では日本語しか話さないので、1日の中で英語を話す時間などせいぜい1時間ほどです。
会社からTOEICスコア500点以上をを強要されているビジネスパーソンはは1日3時間くらい英語を勉強しています。食事やシャワーで2、3時間使うので5時間が限界でしょう。こういう人は他の生徒と交流せずひたすら勉強しています。
ただこれは極端なケースなので、仮に起きていて使える時間を1日12時間としましょう。レッスンで1時間、予習復習で3時間。休憩も必要と考えると、日本語禁止が機能する時間、つまり他の生徒と交流する時間は1日1時間もないと思います。
日本語禁止ルールが機能する時間が短いのはわかったけれど、「少しの時間でも英語を使いたい」「食事中も英語で話したい」という人もいると思います。気持ちはわかります。そういう人に知っておいてほしいことがいくつかあります。
「英語しか使えない状況で、英語漬けの環境に入れば英語脳になる」とはよく言われていることです。これは間違いではありませんが、そんなに単純な話ではありません。これが事実であれば、海外に住んでいる日本人はみんな英語がペラペラなはずですが、実際はそうではありません。
ある程度英語レベルが高い人は、英語漬けの環境をうまく活かして英語力アップにつなげることができるかもしれません。ただ、初級レベルの人が日本語禁止の環境に飛び込んでも、その環境を有意義に使うことができるとは思えません。
英語の勉強の仕方や文法については、日本語で聞いたほうがすっと理解できますし、結果的に効率が上がります。特にTOEICやTOEFL、IELTSなどの資格試験はネイティブ講師ではなく、日本人講師のほうがよく知っていますから日本語を使ったほうが目的を素早く達成できるのです。
英語だけでなくスクール側の対応についてもそうです。例えば、受付スタッフとも英語でコミュニケーションしてミスが起きないレベルであればいいのですが、初級者に日本語禁止を強いるとミスが起きることがあります。初級者であれば、こうした情報伝達は日本語でやったほうが早くて確実なのです。
英会話スクールで初級レベルの生徒同士が英語を話しても英語の学びは少ないのです。お互い初級なので当たり前です。そして、深い話ができないので、だんだん英語を話さなくなってしまうことが多いのです。しまいにはレッスンに出席しなくなる生徒もいます。
もちろん、スクールには初級レベルの生徒だけでなく中級レベルの生徒もいるでしょう。しかし、中級の人の立場を考えてみてください。本気で上級を目指して留学している時に、空き時間に初級の生徒と話すことに時間を費やしたいと思うでしょうか。
中級の生徒も自分の英語力を伸ばすために勉強しに来ているわけで、自分より英語レベルの低い初級の生徒と英語で話すモチベーションはないことが多いです。つまり、ある程度の英語力がないことには日本語禁止環境の恩恵を受けにくいのです。
ですから、初級者は日本語禁止ルールの元で他の生徒と交流するよりも、まずはレッスンを有意義にし、きちんと自習をして、早く初級から脱してほしいと思います。そして、日常会話が普通にできるレベルになったら、初級者がいない日本語禁止環境を検討してください。
時々初級の生徒でも、「日本語禁止がすごくよかった」「英語だけのレッスンは効果があった」と言っている人がいますが、それは彼らに知識があって多少は英語が話せて、偶然周りの生徒に恵まれたからであることが多いです。
日本語禁止だったから伸びたのでなく、日本語禁止にこだわるほど本気で勉強していたから伸びたのだと思います。日本語禁止の環境に価値が出るのは、本人が積極的に英語を話して、集まる生徒の質が高い時だけです。
この二つの条件が揃わないとダメなのです。それにも関わらず、安易に日本語禁止を推奨するスクールが多いため、日本語禁止に過剰期待する受け身な生徒が増えているように感じます。ここまで、日本語禁止に関してネガティブな意見を述べてきましたが、あくまで日本語禁止の良し悪しは人によって異なる、と言いたいのです。
「日本語禁止=英語が伸びる」と安易な考えに走ってほしくないということです。実は、私自身は日本語禁止環境のほうが居心地良く感じます。日本人特有だと思いますが、日本人に英語で話しかけると変な雰囲気になることがあります。
しかし、日本語禁止環境ならそんなことを気にしなくていいのです。周りの生徒のレベルがある程度高ければ、日本語禁止環境を利用して思う存分英語を話すことができます。ですから、もし日常会話程度の英語力があるのであれば、日本語禁止環境のスクールも選択肢に入れてもいいと思います。
その時に重要なのは、そのスクールに入学条件や日本語禁止を破った生徒にペナルティーがあるかです。入学条件とは、入学に際して一定の英語レベルを要求することです。たとえば、TOEIC630点以上の生徒のみが入れるスクールであれば、初級の生徒はいませんし、英語ができる生徒が多いので刺激を受けられます。
あなたにどんなにやる気があっても、周りの人が英語を話さなければ機能しないのが日本語禁止です。ですから、どういう生徒がいるスクールかを考えることが大切です。ちなみに、日本語禁止が機能しているスクールでは、TOEIC700点以上を入学条件としているところもあります。
また、日本語禁止を破った生徒にペナルティーがあるかというのも重要な点です。日本語禁止の厳しさはスクールによって異なり、日本語禁止を謳っているだけで実態が伴っていないスクールから、日本語を話しているのが見つかると罰金が生じるスクールまで様々です。
ペナルティーを確認したら、次は罰則を受けた人数を確認してください。罰金の金額が大きかったり、ペナルティーを受けた生徒数が多いほど、本気で日本語禁止に取り組んでいる英会話スクールだということです。
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何故、学習効果の高いマンツーマンスクールが少ないのか?
マンツーマンだとスクールの儲けが少ないから、英会話スクールはやりたがらないんです!
英会話スクールの仕組みとして、小さい金額でも6人とかのレッスンを
すれば、1度のマンツーマンレッスンの2倍以上の収益が出ます。
また、マンツーマンレッスンは先生一人を生徒に独り占めされてしまうため、その一人のレッスン料金が高くなり負担を負わせてしまう割に、スクールの儲けも少ないなど」、得が少ないのがシステムの現状です。
じゃあなんでマンツーマンの英会話スクールはあるの?
それでもマンツーマンレッスンを専門にしているスクールがあるのは、マンツーマンレッスン主体のスクールがビジネスではなく教育面を重視しているスクールだからといえます。
なおかつ、金額として格安でマンツーマンレッスンを行っているAtlasと7アクトは業界で一番ユーザーのことを考え、教育を重視しているのがよくわかります。
マンツーマン専門の英会話スクール口コミ一覧
- Atlasマンツーマン英会話
- アップルK
- 英会話ビギン
- ET NAVI
- イングリッシュビレッジ
- Eigo pass
- エイム
- Enjoy lesson
- GABA
- GLOBE
- ロゼッタストーンラーニングセンター(旧sala英会話)
- 7アクト
- Senseinavi.com
- Talkmete
- ネイティブ先生ドットコム
- ハッピー英会話
- ハロー先生ドットコム
- My-sensei.com
- ランゲージハウス札幌
- b私の英会話
- One UP マンツーマン英会話
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