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日本の英会話スクールは1970年代にスタートし、日本人講師による子どもの英語教育にも力を入れてきました。しかし、小学生の時に日本人講師から英語を経験した子どもは、大学生になるとネイティブスピーカーと話したがります。そして英語圏に留学するようになっていきます。

英会話スクールの市場が飽和してきた2004年頃に、当時の最大手NOVAやジオスが次のターゲットにしたのが大学生でした。大学生は親のお金でスクールに通うということができましたが、その数年後にはそのNOVAが倒産し、大手英会話スクールから生徒が減っていきました。

そこで大手スクールが次に考えたのは、大都市のビジネスパーソン向けに展開していくことでした。今でもほとんどのスクールがこの同じ戦略をとっています。一部の中小規模スクールも同様です。 しかし、講師にとってOLに英語を教えるのとビジネスマンに英語を教えるのは違います。

それぞれの社会背景や目的を理解しないといけません。教育の質にこだわると、次から次へとターゲットを増やすことはそれほど簡単なことではありません。また、ビジネスマン向けの多少スパルタな厳しいレッスンに忍耐力があるビジネスマンは我慢できましたが、OLはクレームをつけます。

その結果、最近の大手スクールではスパルタのルールを緩和するところが増えています。恐らく、今後もライザップ英会話のような短期集中型スクールが増えてくるでしょう。その動きはすでにあります。オンライン英会話でも短期集中スクールを作るのは自然な動きです。

差別化のポイントもなく、安易にマーケットを広げている大手スクールは、多くの競合を作ってしまうため多くの生徒を失うでしょう。大手スクールでは郊外にある支店教室を次々と閉鎖し、都会の教室に統合させているケースも増えています。レッドオーシャンのこの業界で生き残るには、明確な差別化が必要なのは言うまでもないことです。

話は変わりますが、私は2004年頃にパソコンスクールで講師をしていました。Windows2004が発売されたのをきっかけにインターネットが普及してきて、みんながパソコンを使えないとまずいと思ってパソコンスクールに通うようになったのです。

当初、生徒はたくさんいましたが、2008年頃にはかなりの数のパソコンスクールが倒産しました。ITもパソコンも若い人は必要があれば自分で学べるので、特徴のないパソコンスクールはどんどん競争が厳しくなり、淘汰されていったのです。これは英会話スクールでも同じです。個人経営のスクールも初級者ターゲットではどんどん競争が厳しくなるでしょう。

英語力アップだけを見るならば、近い将来、英会話スクールは需要が急激に増えるでしょう。日本社会は少子化の一途を辿っていて、外国人労働者に頼らざるを得ない状態です。外国人が労働ビザを取りやすくなれば、外国人が日本で英語を教えられるようになります。

すでに海外にある語学学校は、日本に支社を作ってその準備を行っているようです。今後、英語学習の選択肢はどんどん増えていくはずです。しかし、マンツーマンレッスンで集中できる環境にはほど遠いと思います。マンツーマンレッスンの魅力は何と言っても、英語学習に集中できることです。集中したいのであればぜひマンツーマンレッスンを検討してください。