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GABAの元講師は、同社の研修について「講師のトレーニングは、一日だけ。しかもすぐに生徒に教えながらのトレーニングで、実質は3時間くらいのオリエンテーションしかしていません。これも宣伝と違うところです」と話す。NOVAもジオスもイーオンもそうだが、GABAもベルリッツの宣伝と何と異なることだろう。外国人の講師などで構成される労働組合、ゼネラルユニオンの外国人役員も、GABAの採用、研修システムについて批判をしている。

2010年4月に「マンツーマン英会話」の派手な広告で有名なGABAは、大手の中でも唯一、「約800名の外国人講師のほとんどを、雇用とせず、委託＝一人親方」と偽装しており、そのため、「年休がない。健康保険に入れない」との相談が相次いでいた。これらの改善を求めた、ゼネラルユニオンからの団交申入れを、当初会社は拒否しきれず、交渉が持たれてきたが、内容に関わると、「従業員でないから」と一切の要求を認めなかった。しかも会社は団交が決裂すると、「以前から団交ではなかった」と、遡って言い出し、ゼネラルユニオンはこれを「労組法7条違反＝不誠実団交」として、労働委員会に不当労働行為申立を行なった。

府労委の審問廷は、授業の時間・教室・研修・採用・教材・報酬などを克明に審理したのち、「講師は労働者」との判断を明確にした。そして、「交渉は、団交そのもの。講師は労働者＝従業員」との事実認定を下した。これは「講師とGABAの雇用関係と従業員としての権利」の認定を求めた労組の勝利となった。
　今回『契約書の形式を「委託」としながら、実際は、GABAが業務の管理と指揮をしている』と事実認定されたことにより、GABAの委託が「偽装委託＝違法派遣」であることが確定し、派遣法・職安法違反の容疑も明白となってしまった形だ。

GABAは担当制ではないから、朝から工場で働くみたいに、数時間やって、レッスンや生徒のことはあまり考えなくてもいい。講師はあまり経験もないし、訓練もされていません。週1回40分のマンツーマンレッスンを受けて、これを1年間通っても、あまり上達しません。

ネイティブ講師というのは、宣伝的には使えるけど、日本人講師より発音がいいくらいかな。GABAだけに限らずほとんどの大手英会話スクールの研修システムはレベルが低い。教務でどのくらい費用を使っているかと会社に聞いても言わない。電車など広告費の10分の1も使っていないのではないかもしれません。

確かに、NOVAやジオス、GABAなどの実態が外国人の間では知られているから、日本で外国人講師を募集しても来ないかもしれません。大学を卒業したばかりで、ティーチングをやったことのない人が、外国で採用されても、教え方がわかりません。ところが、一日か三日くらいのトレーニングで教えなければならない。ほんとの先生だったら一年くらい教え方を勉強するものですから。

すぐに辞めて帰ってしまう人には、日本ではNOVA、ジオス、GABA、イーオンくらいしか知らないから、それが日本に対する認識になってしまいます。これらは外国人にとっても日本人にとっても不幸です。