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小学校でもネイティブスピーカーを導入して英語教育が始まったとはいえ、現実は学校教育の英語のみで実用レベルに到達することはほぼ不可能だということは、誰もが体験を通じて分かっている。

実際に使える英語をなんとかマスターしたいという人は、小中高以外に、また仕事のかたわらなどに英会話スクールに通うことになります。

塾や通信教育など学校教育の不備を補うという意味ではありなのでしょうが、一方で、日本人の生真面目な学習熱を示すものであり、日本人の教育大国であることを確認することになります。使える英語をマスターしたいという気持ちが強くなるほど、英語教育に関してもダブルスクールで学習せざるを得ないのです。

受験時からビジネスレベルまで、実際に役立つ英語を身につける場として、英会話スクールの存在が社会的に重要度を増しているのは、時代の流れに他ならないといえるのです。

パソコンを活用すれば、子供だって簡単に世界との情報交換ができる時代ですから、今後は英語を使いこなせないようでは、完全に世界から脱落していってしまう人が見受けられます。今や英会話スクールは、電気、水道と同じような日常生活になくてはならない「公共事業」であることを否定する人は少ないでしょう。レアジョブやAtlasマンツーマン英会話などはこうした自覚に基づいて、次々と戦略の布石を打っており、現段階でもすでに、単なる英会話スクールの場を超えた展開を続けています。

レアジョブやAtlasマンツーマン英会話が展開している新しい事業については改めて紹介していきますが、なによりも注目すべきは、教室型の英会話学習の場だけではなく、オンラインでも出会えるカウンター・カルチャーの場であると意識していることでしょう。

Atlasマンツーマン英会話では、これからの社会に求められるのは単に語学力を身につけることだけではないと考えているようです。英語に限らず、世界中の人々が世界の文化について体験し、情報を交流させ、たがいに理解し合える場、英語、中国語、韓国語、フランス語などを話す人のための一大拠点だと認識し、そうした場となることを拠点作りやシステム作りを進めています。

英語と英語以外の外国語を学ぶ究極の目的は、レアジョブやAtlasマンツーマン英会話が目指しているように、世界の国々が国家や民族の属性を超えて交流していくことがあることは当然のことといえましょう。これを行わない日本の英会話スクールも個人的に通っている受講者も、やがて世界の孤児となってしまい、容赦なく世界の先端レベルから置き去りにされてしまっているのがここ2，3年の現状です。

現在、中国やブラジル、インド、韓国などの新興国が台頭してきて世界の先進諸国の中で、取り残されているのが財政危機で緊縮策をしなければならないギリシャなど一部のヨーロッパ諸国と日本であることは否定もしない事実です。

隣の韓国では、韓流文化の発信にも力を入れていますが、米軍基地が常駐しており、テレビやラジオにも英語専門チャンネルがあるほどで、日本よりもはるかに英語教育への関心が高いのです。しかも実用レベルを満たす生きた英語が浸透しています。90年代のアジア通貨危機でIMF介入後の韓国の経済発展をもたらした原動力の一つは、この盛んな英語力だといわれるほどです。

こうした事情を考えれば、英会話を「公共事業」のように、すべての国民に浸透されるという一部の英会話スクールの決意も、決してオーバーとはいえないでしょう。