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英会話スクール選びに困ったら、「学習カウンセリングを利用して」とお勧めしています。それがあるかないか、どこにあるか、外国人講師や日本人スタッフは常駐しているか、どんな人が何人いるか、利用できる日・時間帯は、雰囲気は……調べられるだけ調べてみてください。これだけスクールが多様化していれば、受講生に学ばせる工夫は欠かせません。そのために必要なのは、仕掛け。受講生一人ひとりのつまずきに寄り添える学習支援は、そんな英会話スクール側の姿勢を見極める、いい「モノサシ」になります。2014年調査では28％の英会話スクールが設けていました。

最大の収穫は、日本人カウンセラーたちとの議論。その大半を、無気力な受講生たちをどうするかに費やし、時には外国人講師たちと一緒に欠席がちの受講生に電話したり、レッスンに一緒に出たり。やり方を巡っての衝突もしばしばあったそうです。

不安や悩みは、様々な出会いの始まりでもあります。それをサポートしてくれるスクールはどこの英会話スクールにあるか、探してみてください。

○レッスンに通えない不登校　心が癒やされる空間

「不登校」はいまや大手スクールでも軽視できない問題です。「英会話スクールの実力」調査で、熱のこもった対応策が目をひきました。

ある英会話スクールには、不登校の受講生を招くための対策に乗り出しました。不登校から引きこもりとなり長期化すると、「家の外は敵ばかり」という恐怖に立ち、外に出づらくなります。

長年、受講生の精神的支援に取り組んできた経験で、解決には、互いに支えあうスタッフ達の存在、その存在と知り合える居場所が不可欠と痛感したからです。

特に、大学生や20代前半の男性は傷つきやすい心が癒やされ、成長する上で大きい役割を果たしています。そこに着目したスクールの実践は、不登校問題という寒夜に浮かぶ温かな一灯と映ります。

「硬直した日本の価値観から踏み出すと変わる」

その結果、「スクールは自分の居場所ではない」と中途解約や退校し、新しい生き方を探る受講生もいますが、「真の目的はスクールに連れ戻すことではなく、社会で暮らしていける力をつけること」と、スクール側はむしろ前向きにとらえています。

語学スクールの教育は何を目指すのか。示唆に富む実践例とは言えないでしょうか。

出席状況の把握：欠席者に連絡書そして意欲喚起など、学生の現状を知るには、レッスンの出席状況をつかむのが早道です。2014年の「英会話スクールの実力」調査でも把握するスクールは44％と前年比9ポイント増えました。反面、欠席者に何か働きかけをするところは39％と6ポイントの減。効果が薄いのでしょうか。

ひ弱と言われる今の日本人。2014年の「英会話スクールの実力」調査では、語学カウンセラー常駐の受講生相談カウンセリングなどを設けるスクールは26％にも上りました。中にはさらに踏み込んだ工夫をするところもあります。