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英会話スクールに関する質問で多いのが中途解約や倒産防止についてです。2007年のNOVA、2010年尾ジオスの倒産について多くの人が心配していました。特に全国に展開する大規模なスクールに通えば損するかもしれないと思っている人もいます。

私も初めてイーオンに行く時はかなりビビっていました。2012年以降、出張も兼ねて東京と大阪にある教室に何度も通いました。その他にもベルリッツやECC、シェーン、Atlas、Gaba、イングリッシュビレッジ、日米英語学院などです。

しかし、そんなに嫌な目にあったことはありません。「そんなに」と書いたのは、多少はあるからです。私がたまに経験するのは講師とのトラブルです。一番多いのは、講師が時間を見ずにレッスンを早めに切り上げてしまうことです。ただ、それは大手スクールでなくてもどこでも起きることです。

では、NOVA倒産後10年が経ちましたが、大手スクールは安心か、というと、残念ながら安心だと断言することはできません。特に地方都市にある小さめの教室は閉鎖され、比較的大きめの教室に次々と統合されているという話をよく聞きます。

一般的に、大手スクールでは生徒数や講師数も多く、トラブルが起こりやすいですし、ましてこの経済状況ですからなおさらです。最近は特に、大手スクールでは中途解約者が多くいます。申し出に対して時間稼ぎをするスタッフもいるため、間違いなく注意が必要です。

大手英会話スクールの接客態度（マニュアル）は悪いということはよく知られているので在校生も注意しているようですが、問題は経営者とその幹部たちの考え方にあります。全国に展開する大企業の本社があるのは東京ですが、みなさんがイメージしている英語堪能なエリートたちが仕事をしているわけではありません。

契約がらみのトラブルにあう人は危機管理ができていないことが多いです。日本ほど治安の良い国はないのですが、大手英会話スクールだけは他のお店と同じ感覚で行動していたらトラブルにあいます。社会経験の浅い人も英会話スクールに行くようになりました。そういう人がトラブルに巻込まれることが多いように感じます。

特に、大手スクールの手口はパターン化しているので、注意していれば基本的に大丈夫です。よくあるトラブル事例を紹介します。書店などで若い女性が英会話のキャンペーンをやっていると話しかけてきます。アンケートに名前、住所、電話番号を記入させた後、立ち話で盛り上がって仲良くなります。

そして、その場で英会話スクールがあるビルまで誘われます。若い女性の受付スタッフと外国人講師の歓迎を受けた後に、体験レッスンに誘われ、その後プレゼンを1時間以上にわたり聞かされることになります。

「○○さんと同年代の方がレッスンに通われているんですよ」などと演出がありますが、結果的にはカモにされるのです。私 もたまに行きつけの書店で声をかけられることはありますが、一人でついて行かなければ大丈夫です。

大手英会話スクールとのトラブルを避けるための注意点

①スクールについて行かない
②英語について興味があると見栄を張らない
③その場で契約やサインをしない
④監禁されたと感じたらすぐに立ち去る

2010年に当時の最大手ジオスが倒産したことで、語学教育業界も変わりはじめています。いろいろと怖い話を書きましたが、英会話スクールでの大きなトラブルは、お金に関することがほとんどです。常に意識して行動していれば大丈夫です。

もし、どうしても心配でしたら、大手スクールを避けることをお勧めします。地方都市にある中小規模のスクールはのんびりしていてレッスンを受ける環境としては良いです。こうした地域ごとの特色については、次の項目を参考にしてみてください。