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ほかにも、私はスマホとブルートゥース接続したイヤホンを相手に渡し、内蔵されたマイクで会話する「WT2」という自動翻訳機を使っていたことがあります。ハンズフリーなので翻訳のために画面を見ながら会話する必要がなく、タイムロスが少なかった印象があります。

以前、アマゾンで販売されていたアンドロイドの「Hikaru」という自動翻訳機は、デザインや操作性はポケトーク並みですが他の翻訳機が2万円前後なのに対し、価格が8000円とリーズナブルです。

耳につけて話すだけ、未来感漂うイヤホン型翻訳機「Timekettle WT2 Plus」

ただし、いくら安くても性能が悪ければ意味がないので一度使ってみましたが、他の翻訳機と同程度の翻訳と音声認識の精度であったと思います。

英語を翻訳した際、再生される日本語の音声が少し不自然だったり、翻訳に不正確な部分もありましたが、それは翻訳機自体に共通した問題なので、この価格帯であれば翻訳機としては十分です。

また、発音が独特なシンガポール英語やインド英語までカバーしているので、個人的には他の翻訳機よりも使い勝手が良かった印象があります。認識された音声が、リアルタイムで表示されない点や翻訳された音声が再生されるまで少し時間がかかるのが気になりました。

しかし、英語の発音レベルの高さやサイズ感は申し分なく、何より8000円という価格で考えるとポケトーク以上のコストパフォーマンスかもしれません。

「VoiceTra(ボイストラ)」とは？翻訳精度と使いやすさが魅力のアプリ

次に、情報通信分野では日本で唯一の政府研究機関であるNICTが、個人旅行者向けに開発した「Voice Tra」というアプリがあります。あくまで研究用なので広告宣伝が表示されないので、すべての機能を無料で利用できます。

声を入れると翻訳結果が表示されますが、もう一度自分の言語に翻訳し直した逆翻訳が同時に表示され、意図が正しく伝わっているかを確認することができます。英語（アメリカ英語のみ）など30言語以上に対応しているので、多言語学習者や翻訳者にも最適です。

音声認識の精度も高く、翻訳精度も申し分ないのでビジネスでの使用も十分可能です。ただし、直訳させてしまうことが多いですが、再翻訳された文が同時に表示される機能があるので、翻訳にミスがあったとしてもある程度カバーできると思います。

誤った訳でも逆翻訳で気づくことができれば問題ありませんが、それには英語上級者しか認識できないと思います。主要8言語は自動翻訳ですが、何語かわからなくても一応翻訳はしてくれます。

iTranslate Converse：音声翻訳 [iPhone]

最後に、「iTranslate Converse 音声翻訳」という有料アプリを紹介します。40言語に対応した翻訳アプリですが、シンプルな操作性が特徴です。スマホの画面上に表示されたボタンをタッチし、リアルタイムで翻訳された言語を再生することができます。

1ヵ月550円でサブスク利用でき、iOSユーザーもAndroidユーザーも利用できます。機械音声の英語の発音は自然ですが、日本語から英語への翻訳精度に少し違和感を感じます。たとえば、慣用句を直訳するので意図しない翻訳になってしまうことがあります。

長押しでマイクに向かって話し、指を離すと翻訳されるのでアマゾン・エコーのアレクサのように勝手に翻訳されないのは便利です。自分の話した言葉を表示されず、翻訳結果だけしか表示されないのは残念なところです。

アメリカ英語やイギリス英語、そしてオーストラリア英語にも対応しているので、有料でもお得感はありますが、個人的には無料アプリで十分だと思います。対面での利用に特化したUIは、旅行先では使い勝手が抜群です。

問題は、課金システムが複雑で解約しづらくなっていることです。課金してまでこれを使おうとは思いませんが、このコラムを書くために1ヵ月だけ課金・利用してみましたが、すぐに解約しています。

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