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流れてくる英語が聞き取れないのでは、リスニング（聞く）は成立してない。聴覚機能を司る脳で認識した英語が、理解機能を司る脳とつながってようやく聞き取れる状態になる。

内容を理解せず、スピードラーニングのようにただ聞き流すだけでは、どれだけ英語を流しても聞き取れるようにはならない。

31歳から英語を学んだグーグル元副社長　まったく聴き取れない英語でもこのトレーニングなら耳に入るように！　リスニング力を向上させる“耳筋”の鍛え方

リスニング力を鍛えるにはハリウッド映画や海外ドラマが最適だが、ゆっくり話してくれないので日本に住んでいる英語ネイティブとのコミュニケーションとは違う。また、出身国や地域によって英語のリズムやイントネーションが変わってくる。

また、語調や語感、身振り手振りや表情も違うので、教材や参考書には載っていない状況に応じた言い回しで圧倒されてしまうこともある。そうした状況を含めて理解が進むようになるわけだが、音声だけのリスニングでは限界がある。

しかし、ハリウッド映画や海外ドラマであれば音声以外の情報も映像から入ってくるので、より実戦的な体験をすることができる。作品を選ぶポイントは、楽しめるかどうかにかかっており、好きなテーマや俳優から選んでいく。

シーズンがいくつもある海外ドラマはハマりやすいが、アクションシーンが多いのはあまり意味がない。一言一句を理解できる必要はないので、まずは内容がある程度理解できて楽しむことだ。

英語力に自身のない人は、まず「日本語字幕＆英語音声」で視聴してストーリーを把握してから、「英語字幕＆英語音声」で再度視聴すること。内容がさっぱり理解できなければ、楽しいとは決して思えないはずだ。

「日本人と英語」いつまでも話せない深い理由

さて、ビジネスマン向けのアドバイスかもしれないが、英語のリーディング（読む）というのも想像以上に複雑にできている。

なぜなら、視覚機能を司る脳で文字を確認した後、記憶を司る脳で意味や概念を把握し、文脈に沿って理解するという作業を同時に行う必要があるからだ。初心者は、まず英語を読むことに慣れることから始めていく。

リーディングは脳にとって重たい作業であり、内容が薄い文章や難解な文章はできるだけ避けて通るのがコツだ。好きなテーマやジャンルなら読みたくなるので、そう思えるモノを選んでいく。

たまに知らない単語が出てくる程度であれば、持っている知識と前後の文脈から類推しながら読む進めることができるようになると思う。ビジネス文書や資料が読めるようになりたいなら、英語で書かれた外国企業のプレスリリースをネットで見つけて読むようにする。

英文には日本語と同じ、決まったテンプレートがあるので、プレスリリースなら伝えることが目的なので、シンプルな構文が使われている。専門用語は日本語と少し異なるかもしれないが、何となくわかるところで問題はない。

企業のホームページを検索すれば、IR情報がいくらでも無料で手に入れることができる。英語が理解できるようになれば、脳の機嫌も次第に良くなっていくので、とにかく次々と興味のあるモノを読んでいくことだ。

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