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シャドーイングを行う際は、必ずヘッドフォンやイヤフォンを用意します。耳にしっかり英語の音声を入れること、自分の声がじゃまにならないようにすることがポイントです。自分の声が気になるようであれば、英語の音声のボリュームを少し上げてください。

この状態で、聞いた音をそのまま口にします。抑揚や間のとり方、単語同士がつながって聞こえる感じもふくめて、聞いた通りに発音することに集中しましょう。シャドーイングは、話者になりきって感情移入し、演じるつもりでやるのがお勧め。これは以前、通訳仲間と「表現や内容を覚えることを意識してシャドーイングした場合」と「リラックスして話者になりきり、感情移入してシャドーイングした場合」を比較する実験を行ったところ、気持ちを込めたりジェスチャーを交えたりすることで記憶への定着率がアップすることがわかったからです。

難しいと感じる場合は、英会話表現集についてくるCDなど、スピードの遅いものから始めましょう。文章をシャドーイングするのが難しければ、単語を集めたCDを使って単語だけをシャドーイングしてもいいと思います。無理なく続けられるよう、自分のレベルに合った英会話教材を使うことを心がけてください。NHKラジオの語学番組は様々なレベルに対応した英語の番組をラインアップしていて、インターネットで過去1週間分をいつでも聞くことができます。

初学者の方であれば、ラジオ英会話、英語5分間トレーニング、入門ビジネス英語などがお勧め。試しにいくつか聞いてみて、「これくらいなら続けられそうだな」「目的に合った表現が学べそうだな」というものを探し、活用してはいかがでしょうか。

シャドーイングが難しく感じる場合、最初のうちは文字を見ながら行ってもかまいません。ただし、シャドーイングでは耳で音をとらえられるようになることが大切なので、慣れてきたら文字を見るのはやめましょう。最近はシャドーイングが英語学習法として注目を集めていて、市販の教材も増えています。