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TOEICはあくまで人生をステップアップさせる手段にすぎない。昇進・採用試験などで「足切り」されない為にも、読むだけで必ずスコアに結びつく秘策を紹介する。

身体のバイオリズムを味方につける

実際の試験と同じ時間帯に模擬試験タイプの問題集を解いておこう。公開TOEICは日曜日に開催される為、前日の土曜日か1週間前の週末に取り組むべきだ。

人間の身体には一定のリズムがあり、それを急激に変えることは難しい。ましてや、前日の日中に昼寝をしてしまうと、当日のちょうど試験の真っ最中に睡魔に襲われる可能性もある。だからこそ、試験の1週間前ぐらいからは、TOEIC試験の時間に最大のパフォーマンスを発揮できるように「TOEIC仕様」に身体を整えよう。

また、試験直前に解く模試は、過去に一度取り組んだものを選ぶべき。自信をつけた状態で本番に臨むことが出来る。逆に、直前の力試し用にと手を付けずに取っておいた問題に挑戦すると、思ったりよりスコアが悪かった場合、焦りにつながる危険性があるのでそれは避けよう。

パート5は「誤答OK、時間超過はNG」を心得えよ

リーディングパートに関しての直前対策は、時間感覚を磨いておくこと。特に、40問もあるパート5に時間をかけすぎると、後のパート7に使える時間が無くなってしまうからだ。1問当たり20秒～30秒を目安に、最大でも20分でパート5を解く練習をしておこう。

本番と同じ気持ちで、きっちりと時間を測って取り組むことが重要。分かりそうな問題は出来るだけ早く答えを絞り、自信のない設問は消去法でさっさとケリをつける。正答率はあまるり気にする必要はなく、今の実力を制限時間内に発揮する準備運動だと思って割り切ろう。

音の悪い安物のラジカセを買う

リスニングは、あえて聴き取りにくい状況をつくって練習しておくことも必要。試験会場では大学の大教室のような広い会場で、驚くほど旧式のラジカセが使われていることも多い。その上、隣の人が貧乏ゆすりでガタガタと音を立てたり、会場の外を走る車の音が耳障りになって聴き取りにくいという状況がある場合にも備えるべき。

自宅で勉強する時は、窓を開けて外の雑音が聴こえるようにしてみたり、ヘッドフォンではなくスピーカーで聴く練習をしてみるのも有効な方法だ。安くて音質の悪いスピーカーをTOEIC用に用意するか、いっそ中古のラジカセを手に入れてしまうのも一案だ。

ヒアリング力倍増のスマホ無料アプリ

試験直前には通常の1.3倍速の「速聞き」リスニングが効果的。速いスピードに耳を慣らしておくことで、試験本番のリスニング問題が非常にゆっくり聴こえるようになるものだ。

再生スピード調節に便利なソフトは多くあるが、ダントツのオススメは、「聞々ハヤえもん」というスマホ用無料アプリ。日頃の音声教材をこのアプリで聴くだけで、スピードを自由に変えられる上、音声調整にも優れているのだ。

あまりに速くしすぎると、英語独特のRやLの音が歪んでしまう為、経験的に1.3倍速ぐらいが良い。これを直前にやるとやらないとでは結果が大きく変わってくる。