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日本のグローバル企業の中には、グループ全体で従業員が5万人を超え、世界中に拠点がある企業も存在しています。

東京本社には、世界中から集まった外国籍の社員が所属していますが、ランチ時にはコミュニケーションの手段として英語が使われています。英語というツールがあれば、誰とでも意思疎通できるということです。

英語の「読み書き」は受験でやっても、「聞く話す」が苦手な日本人社員は当たり前にいます。その中で、勤務後に自費で英会話スクールに通う人はどんどん上達していきますが、そうでない人は世界に出られていません。

会社の制度には、選抜試験を受けて合格すれば海外支店に赴任できる研修制度があり、TOEICスコアも加味されています。だから、少しだけ真面目に英語を勉強するだけで、会社持ちで海外に行けるかもしれません。

ただし、いきなり海外に行っても英語が聞き取れず、通じないことが普通です。洋画や海外ニュースの内容を理解できても、英語でコミュニケーションがとれないのはショックです。特に、英語の訛りが強い地域に行くと半年は慣れるのに時間がかかります。

英語圏ではない国では、英語ネイティブとアクセントも発音も違うので耳にしているのが本当に英語なのかと疑ってしまうほどです。聞き続けているとなんとなくわかるようになりますが、それは事前に日本で準備しておくしかありません。

英語でもお互いの言葉が通じない以上、毎回内容を紙に書いて相手と確認する必要が出てきます。その他、あらゆるトラブルを解消するのに全部英語でやらなければならないので、地獄のような日々を送る海外駐在者は大勢います。

そのような際どい状況を乗り越えるためには、英語を勉強するしかないと思います。数々のトラブルに直面したことで、英語も正しい文法を意識するより、実際にそうすれば意思が伝わるのかどうかを確認できるかを考えていきます。

外国籍の社員が多いグローバルな職場環境の場合、激しいポジション争いが起きるのは当然です。英語ができても、仕事ができなければ何の役にも立ちません。仕事ができるという土台があった上で、英語力をツールとして使いということです。

最近の大企業では、あくまで英語は最低条件ではなく、必要条件といったニュアンスが漂っているように思います。日本人は子供の頃から、まず自分から謝る教育を親や学校の先生から受ける傾向があります。

しかし、海外の人たちはすぐに謝りません。むしろ、まずは自分はこう思っていることを主張する教育を受けているからです。日本人社員の自己評価は、外国籍の社員よりも低く、傲慢になると人事担当者から評価が下げられることもあります。

今後、日本企業でも交渉事はロジカルに伝えられないと相手が納得しない方向に向かっていくように思います。数字も大事ですが、論理も大事で、ロジックが構築できていないと議論にならず反論もできなくなります。

そのような度胸を育てるためには経験が必要です。様々な経験をするには、好奇心や関心を持って何かに触れていくことです。何かを感じながら英語学習やスポーツ、キャンプなど趣味の世界に参加し、人々と交流を深めていくことです。

日本語・英語に関係なく、いろいろな意見を持った人と話をするというのは、人間力を上げていく上で大事なことです。

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