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2020年からのコロナ禍によって、一時的にニーズが高まったオンライン英会話だが、時間や場所を問わずマンツーマンレッスンを受けられる手軽さは便利だ。

しかし、そのレッスンの質や非英語ネイティブのレベル、サービス内容は実際に経験しないとわからない。オンライン英会話のサービスを一通り受けたことで、各社のサービス内容と体験レポートを書きたいと思っている。

時間がない中で英語と格闘するためにすべきこと、すべきでないこと

世界中の非英語ネイティブがカネ欲しさに集まったのが「DMM英会話」。日本人を含め、業界最大の登録数が特徴。日本で英語を学ぶ際、アメリカ英語が一般的だが、フィリピン人や東ヨーロッパ人のようなかなりアクセントを知ることができる。

その国特有のアクセントでレッスンを受けたいかどうかはニーズによるが、イギリスやオーストリアなどの英語ネイティブでもアクセントや訛りに違いがあるので、気にしない人にはいいかもしれない。

どこのオンライン英会話でも表向きや優しくフレンドリーだが、講師によって指導レベルにかなり差があるので、自分に合った講師を見つけるのは難しい。ただし、時差によっていつでもレッスンを受けることができるのは大きなメリットだ。

DMM英会話は初心者に効果なし？効果的な受け方を紹介

講師の大半は海外在住のため、現地のリアルタイムなニュースやイベントについて、カフェで英語を話すような感覚で学ぶことができる。ただ、学習カリキュラムがないので、自分自身で学習計画を立てることが苦手な人はすぐに挫折してしまうことがある。

英検やTOEICのスコアなどで、まずは自分の英語レベルを知ってからビジネス英語や海外旅行などの目的別で教材が選べるのはいいと思う。どのオンライン英会話も、利用価値が低い英語学習アプリ「iknow!」が無料で使えるが、自発的に学習することは苦痛でしかない。

コロナ以前の2019年まで、勤務先に近くにある英会話スクールに通っていた人たちがよく言い訳にするのが、会社の残業や自分の都合のいい時間に予約が取れなくなり、費用が無駄になって通えなくなったという話だ。

しかし、DMMでさえ自分のスケジュールに合わせてレッスンを選べるわけではない。自分の実力に合わせて選べるテキストはいいが、まったくの初心者ではないものの、英語力が微妙なままではいきなり英語だけでのレッスンは厳しいのは当たり前だ。

また、自分から質問したいタイプは講師が明るい性格でなければストレスが溜まっていくだけで、ノリに合わせてくれないと地獄のような時間を味わうことになる。ただし、おしゃべり感覚で覚えたフレーズは頭に残ることはほとんどない。

消極的な人には軽すぎるDMM英会話のレッスンは、ある程度外国人との会話に慣れていたり、コミュニケーション慣れしている人だけが利用できると思う。とにかく楽しく学びたいという人には向いているが、途中で楽しいという定義が変わっていくと挫折してしまうことになる。

英会話の勉強をしているというよりも、素性がよくわからない外国人と英語で世間話をするといった感覚では、英語が上達するとは到底思えない。それでも英語を話すことに慣れたり、基礎的な英単語や文法を覚えることが難しいことを思い知るにはいいきっかけになる。

英会話のレベルアップを目指すなら、積極的に単語や文法の基礎学習を自宅で行う必要があることに変わりはない。講師を通じて現地の文化や流行を知ることができるが、フィリピンやベラルーシの文化を知りたいと考える日本人はどれほどいるのか？

平均受講期間が3か月以下ということで、それなら普通に英会話スクールに通って日本人のことを知り尽くしている英語ネイティブから対面で習う方が得策だということだ。コロナ禍でも、続けられている人たちはそのことを大切にしているように思う。

結局、オンライン英会話はバーチャルでしかなく、しかもただ安いだけなので居心地が悪くなり、そのことが気づいた瞬間に利用しなくなるのが現状だ。

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