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TOEIC対策教材の選び方　リスニング教材（２）

昨年、「聞くだけ教材」で有名なスピードラーニングが事業を終了した。語学産業の関係者からはすこぶる評判が悪かったが、何も知らない消費者がテレビCMに騙され続けていたのは記憶に新しい。

普通の英会話の音声CDだったが、一般の方から不思議とダントツで高評価を得ていた一方、プロの方々からは真逆の意見が圧倒的に多かった。ここまで一般人と評価が別れるのは珍しかったと思う。

かつては石川遼らがCM…「スピードラーニング」8月末での事業終了”発覚”が話題「おわっとったんかーい」

プロからすると、明らかに購入する必要がなかったわけだ。一般の方々は、お手軽な印象を受けていたのと知名度でそのような評価をしていたということだ。つまり、それほど多くの英語教材に触れていなかったとも言える。

プロゴルファーの石川遼が広告塔だったが、英語でのインタビューでもそこそこの英語力を持っていたのは確かだが、PGAゴルフのアメリカツアーに参加することで実践的に英語を覚えた感じがあった。

やはり、ラジオやテレビCMと宣伝文句に多くの方が騙されたのは間違いない。なぜなら、石川が、本当にこの教材だけで英語を覚えたわけではないのは誰の目に明らかだからだ。つまり、石川の英語はスピードラーニングより現場仕込みで覚えたとしか考えられないということ。

実際に、石川の英語はスピードラーニングで学んだ感じは全くない。かなり崩れた実践的なアメリカ英語で話しているので、CD教材では絶対に身につかない。身につくのは、丸暗記英語なのがCD教材の特徴だ。

言えることは、絶対に英語ネイティブの講師をつけて、しかもマンツーマンで指導を受けていることだ。英語を聞くだけなら、ネットでいくらでも無料で音声を探せる時代なので月に1万円を払う必要などなかったはずだ。

脳に英語の回路が作られることは英語教授法ではあり得ないことで、所詮丸暗記で英語を身につくことはできない。しかし、撤退したスピードラーニングの他にも類似した聞くだけ教材は残っており、注意が必要だ。

TOEICR L&R テスト Part2 応答問題でる600問

それよりも、リスニングはアスクの「Part2応答問題でる600問」のように、遠回しな質問や平叙文での問いかけなど問題別に練習できる教材をお勧めしたい。自分がなぜ間違ったのかを腹落ちさせ、正答以外もフォローして不正解した理由もしっかり解説してくれている。

また、アルクの「究極のゼミParts2&1・Part3&4」も、テクニックを全15回の大学ゼミ形式で構成されていて使いやすい。70問の模試も収録されているので、弱点の把握と学習対策に役立てることができる。

さらに、初心者向けにはアルクの「リスニング　ゼロからスコアが稼げるドリル」でパート2で出題される質問が6つに分類されており、それぞれに対応したテクニックを解説している。似たような問題に取り組みことで、正解パターンを体に覚え込ませるのが目的となっている。

そして、講談社からは「リスニングの鉄則」が出版されているが、効率的な解き方や、スコアアップのルールがまとめられている。リスニングの基本を解説しており、設問文と選択肢を先読みするテクニックを覚えられる。

最後に、ジャパンタイムズの「リスニング　プラチナ講義」は、パート1～4までの問題形式を総括し、試験本番によく出る単語や言い回しを学べる。スコアアップに直結する構成で評価が高く、本場レベルの問題を多数収録している。

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何故、学習効果の高いマンツーマンスクールが少ないのか？

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